ドンドンダウン・オン・ウェンズデイ(以下、ドンドンダウン)。新規事業で、この名前を冠したリサイクル古着屋チェーンを始めると聞いたヘイプのスタッフたちは、一瞬わが耳を疑った。「なんじゃ、そりゃ」「ダサっ」と露骨に顔をしかめる者さえいた。

タグの野菜柄に応じた値段表は試行錯誤の末、全パターン作成して毎週順繰りにめくる形態に。火曜夜にお目当ての古着をどこかに隠しておき、翌朝の10時開店と同時に飛び込んでくる女性客もいるとか。

タグの野菜柄に応じた値段表は試行錯誤の末、全パターン作成して毎週順繰りにめくる形態に。火曜夜にお目当ての古着をどこかに隠しておき、翌朝の10時開店と同時に飛び込んでくる女性客もいるとか。

「アパレル業界で働く人たちは、カッコ悪いのは絶対嫌。『ドンドンダウンに異動? 俺はもう駄目だ』と左遷と思われていた時期もありました。それが順調に業績を伸ばして店舗を増やすと、社内の雰囲気ががらりと変わったんです」

(初沢亜利=撮影)