ミニ保険に入りすぎると家計圧迫も
最近、ミニ保険では、事業会社の子会社が扱う保険が目立ちます。
子育て女性を支援する「ずっと節約『ABCおかあさん保険』」(ABC少額短期保険)は、料理教室を展開するABCクッキングスタジオから生まれました。
また、複数の葬儀会社が葬儀保険と名づけた少額の生命保険を出しています。これらは本業の顧客サービスの一環として開発された保険。今後も顧客囲い込みのために新規参入する事業会社が相次ぎ、ミニ保険の幅も広がるのではないでしょうか。
保険の種類が増えるのはいいことですが、注意してほしい点もあります。
それは、多く入りすぎないこと。ミニ保険の保険料は低めですが、だからといって気になったものに片っ端から入っていたら、すぐに家計が苦しくなります。
大切なのは、本当に必要な補償を見極めること。
たとえば自転車事故を補償するミニ保険がありますが、相手をケガさせたときの賠償は、自動車保険や火災保険の特約で対応できます。自分のケガの治療目的ならいいですが、賠償対策としては無意味。
このように一つ一つ吟味したうえで、ピンポイントで入るのが賢い利用法です。
(構成=村上 敬)