まだ6月、ポテンシャルは高い

「前年通りにやっても、同じレベルまでは行くけど、その上に行くのは難しい。今年は1回、チームを壊して、そこから成長していくのです。若い選手を育てながらも、1回壊して、新しいゲームプランでやっていこうと思っています」

だからか、春のシーズンを締めくくる6月28日(北上総合運動公園陸上競技場)のサニックスとの試合では、チームとして機能せず、7-48で大敗した。プレーの精度も連係も悪かった。強風の中、トライ後にはためく大漁旗を拝めたのはたった一度だった。

地元記者から、「課題だらけ。例年なら、この時点でチームのカタチが見えるんですけど」と質問を投げられると、三浦HCは「それは違いますね」とやんわり反発した。

「まだ6月ですから。これから東京キャンプも、プレシーズンマッチもあるので、そこでチームをしっかりつくっていきたいなと思います。夏にある程度、チームをまとめて、熟成させていきたい。ポテンシャルはいいものを持っている選手が多いんで、つながりの部分を強くしていきたい」

昨季はディフェンス網が整備された。今季は攻撃力を加えようと、いろんな攻撃システムを試してきた。けが人が相次ぎ、計画通りに事は進まなかったが、その分、若手を試合で試すことができた。