ちなみに相手に求める条件が増えれば増えるほど、運命の人に出会う確率は爆発的に低くなっていく。

サイエンスナビゲーター(R) 桜井 進氏

「よく人生は五分五分だなんて言うけれど、本当は6対4でうまくいく確率のほうが高い。つまり、この世に生まれてきた者勝ち。この世に生きている人間に対して、神様はアドバンテージを与えてくれているんですよ」(桜井さん)

「まず行動する」ということが大事

しかも「自分は運がいい」と思い込むことは、さらなる幸運を招くという。

「私は運について興味があって、14年間、どうすれば運がよくなるか研究してきました。自分でもいろいろ試しただけでなく、400~500人いた部下をサンプルにして、どういう人が運がよくなるかを観察してきたのです」

と言うのはSBIグループの役員や社長を経験した横山信治さん。「自分は運がいい、ツイていると信じ込むことで、行動が積極的になります。この行動するということが大事なのです」(横山さん)。

たとえば女優になりたいと思っている人がいるとする。心の中で思っているだけでは、女優になれる確率はゼロに近いが、芸能関係者の目にとまる場所へ出かけていって、自分をアピールすれば、夢が実現する可能性は高まる。

「結婚したいと思うなら、家で婚活の本を読み続けていても何も変わらない。やっぱり相手のいるところに出かけていかないと」(横山さん)