仕様は変更できるが面倒

グーグルカレンダーに自分の予定を書きつけると、それはデフォルトとして、放っておけば、予定は多くの人に公開される。

グーグルカレンダーのデータを友人間で共有すれば、会議の日程調整などに役立つという実際の便宜があるわけで、ソフトはそちらの用途を優先している。これらのデフォルト値はユーザーが変更できるが、その操作はけっこう面倒である。

フェイスブックは2012年6月から、フェイスブック広告というサービスをはじめた。その中にフェイスブックを使っているユーザーの名前や顔写真を使って、第三者が広告を出せるという仕組みがあった。

私がフェイスブックの書評欄である本をほめると、第三者(本を宣伝したいアマゾンなど)がその記事を広告として利用できる。その範囲の選択肢だが、その段階では「友だち」か「非公開」の2つあり、デフォルトは「友だち」となっていた。これを非公開にするためには、フェイスブックのトップページの最上段にあるメニューバーの「ホーム」の右にある▼印をクリックする。「アカウント設定」、「プライバシー設定」などのメニューが並んでいるので、「アカウント設定」を選ぶ。今度は画面左端に「セキュリティ」、「お知らせ」、「アプリ」、「ギフト」などと並んで「Facebook広告」があるので、これを選ぶ。「第三者が表示する広告」の説明があり、その下に「外部広告の設定を編集」という小さな文字が見える。それをクリックすると、デフォルトが「友達のみ」となっているので、これを「非公開」にする、とまあ、こういう具合である(現段階の手続きでは多少の変更がある)。

選択肢はきちんと用意されているのだけれど、企業側に有利なボタンは目立ち、不利なボタンは目立たない傾向がある。承諾のボタンは見えるが、拒否のボタンはなく、承諾の隣にカーソルを移すと、そこに拒否のボタンが浮かび上がるという手のこんだものもある。