予防には免疫力も重要である
一方、インフルエンザ流行シーズンになると、ドラッグストアや薬局で目にするのが、二酸化塩素を使ったウイルス撃退グッズだ。スプレータイプや二酸化塩素剤を袋に入れて携帯するタイプなどがあり、子供が受験生だったときには、塾からあっせん販売のお知らせが届いた。また、次亜塩素ナトリウムを使った空気清浄機も販売されている。
「インフルエンザを含むウイルス感染症に関しては、空間除菌をしても飛沫感染、接触感染は防げません。本当に有効な量の薬剤を使ったら、携帯できませんし、その部屋に長時間いられないでしょう。ウイルス撃退グッズを使っているからと、手洗いを怠るようなことがあれば、それはむしろ逆効果です」と久住さん。
残念ながら、インフルエンザワクチンを打ってこまめに手洗いをするしか有効な予防法はなさそうだ。流行のピークは例年1月で、3月までかかりやすいので、もしも予防注射を受けていない人は今からでも間に合うそうだ。
「ワンシーズンに流行するインフルエンザウイルスにはA型が2種類、B型が2種類あり、2~3回インフルエンザになる人もしばしば見かけます。既にかかった人もまだワクチンを打っていなければ、接種を受けたほうがいいでしょう。特に、妊娠中にインフルエンザになると重症化しやすいので、妊婦さんは予防注射を受けることが重要です。赤ちゃんは生後6カ月まで接種を受けられませんが、妊娠中に母親が接種を受けると胎児にも免疫がつきます。ただし接種は、インフルエンザの患者が来ない産婦人科など、感染しにくい場所で受けるようにしてください」と久住さんは強調する。
感染症はすべて同じだが、インフルエンザにかからないようにするには、免疫力も重要だ。飲み会や残業で寝不足が続けば、いくら予防接種を受けていても、ウイルスを撃退する力が落ちるので注意したい。