将来に照準合わせ、暑い土曜日に議論

東芝社長 田中 久雄 
1950年生まれ。73年神戸商科大学商経学部卒業、東芝入社。96年東芝情報機器フィリピン社、2000年東芝英国社、02年デジタルメディアネットワーク社資材調達部長、04年PC&ネットワーク社資材調達部長、06年執行役常務、08年執行役上席常務、09年執行役専務、11年取締役・代表執行役副社長。13年より現職。

1990年にかけて、課長職を務めていた本社の資材部に、「IPスクール」と呼ぶ研修制度を新設した。「IP」とは、国際調達の英語表記の頭文字だ。

入社以来、調達畑を歩み、それまでにロンドンとサンフランシスコ、ボストンで計8年3カ月、資材や部品の海外調達も経験した。「これからは、事業をもっとグローバル化しなければいけないし、調達も日本で『買い手』としてあぐらをかき、商社を動かしていればいい時代ではない」。そう感じて、若い人を育てよう、と思い立つ。40代を迎えたころだった。