介護を知り尽すケアマネはアブナイ

介護業界用語で「担当者会議」というものがあります。

要介護度の進行によって介護用品を交換する時や介護サービスの内容を変更する時などに、ケアマネージャーと事業者が利用者の家に行き、要介護者かその家族の三者で行う会議のこと。

三者が話し合い互いに了解を得たうえでの介護を行う大事なコミュニケーションの場で、この会議を行うのが義務づけられているとのこと。しかし、ケアマネージャーによっては、これを電話で済ませたり、省いて事後承諾にしてしまったりする人もいるそうです。

車椅子ひとつとっても、用途を確認し、家族の事情や思いをくみ取らなければならない。ひとりの要介護者でも、そうした配慮をしなければならない事柄がいくつもあります。前回書いたように1人のケアマネージャーが担当するのは30人あまり。担当するすべての家族としっかりコミュニケーションをとるのは確かに大変でしょう。「しかし、どんなに大変でも、それをするのがケアマネージャー」とIさんは言います。

「私が見てきたところ、ケアマネージャーには結構独善的な人がいます。自分は介護のことを知り尽くした専門家。それに対して利用者はほとんどその知識がない。だから任せればいいのだ、と言わんばかりの人です。そういう意識がベースにあれば、利用者の話をじっくり聞いたり、サービス内容をわかりやすく説明したりする気にはなりませんよね。しかし、その一方で、どんなに大変でも、利用者の話をしっかり聞き、思いまでをくみ取ろうとろうとする人もいます。より良い介護サービスを提供したいという志を失っていないからです」

このケアマネージャーとはコミュニケーションが取れていないと感じたら、担当者の変更を考えた方がいいかもしれません。