成功者の愛読者を一挙公開。この夏休みは経営トップ推薦の本を読破してみてはいかがだろう?
休暇中に読んだ本を仕事に生かす!「マル秘」読書法
日常的な読書は、移動や待ち時間など隙間時間を使った読書になりがち。では、まとまった休暇には、どのように本を読めばいいだろう。
会社経営のかたわら作家、出版プロデューサーとしても活躍する中島孝志さんに、忙しいビジネスマンが夏休みを有効に使うための読書法を教わった。
「まず、これまで読まなかったジャンルに挑戦してはどうでしょう」
読書は個人的嗜好が強く出る。
仕事に関係するからと普段はマネジメント書ばかり読んでいる、好きな推理小説ばかり読んでいるなどと偏ることが多くなる。
「私はこれを偏読と呼んでいますが、偏読はビジネスマンにとって損な読書法です。偏読よりも雑読。普段ビジネス書ばかりの人は哲学書や文芸書を、また、料理本や女性誌などこれまで手に取ることのなかった本をお勧めします。様々なジャンルの本を読むことが未知の知識や情報、価値に対して偏見を持たない、自由な発想力につながるはずです」(中島氏)
今回紹介した「経営者の一冊」も、古典からヒット本、小説などジャンルは多岐にわたっている。中島さんが「さすが、成功者はいい本を読んでいますね」と評するように、成功者は多くの本から知識を得ているのだ。
次に、「テーマを決めて読む」という方法を教わった。テーマは仕事関係に絞らなくてもいい。時流や話題のニュースをテーマにするのも手だ。新聞やニュースで耳にして理解しているつもりでも、実はその裏側にあること、時代背景を含めた本質を理解するまでには至っていないことが多い。
「今ならアベノミクス関連の本をまとめて読むのもいいでしょう。そして、参院選後の日本経済を自分なりに予測してください。ほかにキーワードとして『円安』『インフレ』『増税』『原発』などもありますね」(中島氏)
人物をテーマにするのもいい。
「例えば松下幸之助さんや渋沢栄一さんなどのように著名な人物をテーマに決めて関連本を読むことです。本人の著書だけでなく、第三者が書いたその人物についての本も読むことがポイント。本人の著書以外の本には客観的な視点で本人すら気づかないことや、第三者だからこそ書けることがある。その人の仕事術や人生から学ぶべきことに気づくはずです」(中島氏)