▼池田さんからのアドバイス

<strong>CONECTA代表 池田千恵</strong>●福島県生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒。ワタミに入社。外資系戦略コンサルティング会社に転職しパワーポイントのプロとして活躍後、図解化コンサルタントとして独立。著書に『「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!』がある。
CONECTA代表 池田千恵●福島県生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒。ワタミに入社。外資系戦略コンサルティング会社に転職しパワーポイントのプロとして活躍後、図解化コンサルタントとして独立。著書に『「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!』がある。

朝は気持ちよく仕事ができる時間帯です。私は毎日、朝4時に起きて運動したり、始業の2時間前に会社近くのコーヒーショップに出勤し、始業までの時間を自分のキャリアや1日の仕事について計画する時間にあてたりしています。

なぜ朝に計画を立てるのか。夜は心身ともに疲れが溜まって発想がネガティブになりがちです。そのため「どうせできやしない」と悪いイメージが先行し、計画の内容もネガティブなものになりがちです。一方、朝はやる気に充ち溢れたポジティブな時間。高い目標を掲げても、挑戦する意欲が湧いてくるのです。

最大の問題は、決めた時間に起きられるかどうかでしょう。早起きの習慣を身につけたいときは、まず1週間、自分の設定した起床時間に無理してでも起きることが大切です。早起きの眠たさは、時差ボケのときに感じる眠気と似ています。少しずつ起床時間を早める方法もありますが、それでは軽い時差ボケがずっと続いてしまいます。一気に起床時間を早くすると最初の数日は眠気との戦いになりますが、それゆえ夜も自然に就寝時間が早くなり、早寝早起きのリズムが定着しやすくなります。

前夜のうちに、翌朝にやるべきタスクをリスト化しておくことも早起き上手のコツです。一度は目を覚ましても二度寝してしまう人が多いのは、朝に何をやるか具体的に決めていないからです。前夜のうちにto doリストをつくって手帳に書いておけば、「まあいいか」が「起きて片付けよう」に変わります。

それでも二度寝が直らない人は、わざと前日の仕事をやり残すという方法も有効です。残業を断って帰り、翌日の始業時間までに片付けるようにすれば、早起きせざるをえない状況に追い込まれます。少々リスキーですが、責任感の強い人ほど効果を発揮するはずです。

(村上 敬=構成 相澤 正=撮影)