フィジカルトレーナー・清水 忍が、毎日の通勤時間を上手に使った、始業時からフルスロットルで働ける頭と体のつくり方を紹介する。
交感神経を上手に目覚めさせよう
東京・神奈川・埼玉・千葉在住で東京都内に勤め、妻と同居しているサラリーマンを対象にした調査では、通勤時間の平均は60分。往復2時間と考えると、多くのビジネスマンが、かなりまとまった時間を電車の中で過ごしている。そんな満員電車での通勤がしんどくて、会社に着いたときには、すでに疲れきってしまっているということはないだろうか。
「仕事ができる人かできない人かは午前中の仕事ぶりでわかる」とはよく言われる。体がいい状態になければ、アイデアも閃かないし、頭も回転しないことは、みなさんも経験済みのはず。通勤でクタクタになっていては、いい仕事は望めない。
そこで朝の通勤を上手に使って、始業時からフルスロットルで働ける頭と体にセッティングしようではないか。指導はフィジカルトレーナーの清水忍さん。
「眠りから覚めると、体はリラックス系の副交感神経優位から活動的な交感神経優位に切り替わります。できるなら、ゆとりを持って起きて窓を開け、朝の光を浴びて新鮮な空気を吸いながら、軽く体操してリセットするのがベストですが、みなさん朝は忙しいですからね。
今回、紹介するエクササイズは筋トレや有酸素運動ではありません。悪い姿勢の矯正と、普段使っていない部位に刺激を入れることで、頭と体を目覚めさせるものです。どれも簡単なエクササイズですが、効果てきめんなので、ぜひ通勤時の習慣にしてください」