再生エネルギーの活用のなかでも特に注目されているのが太陽光発電だ。しかし、固定価格買い取り制度があだとなって、一部の発電事業計画が利権化してしまっている。バブル状態になった現状と、その解消に向けた取り組みを追う。
誰がやっても儲かる、高めの買い取り価格
メガソーラー事業の特徴を理解する意味も兼ねて、収益モデルの構造を見ておきたい。
収入であるが、100%売電収入で、「収入=実際の発電量×買い取り価格」となる。発電量に「実際の」という但し書きをつけたのは、日射量は天候次第で変わるから。収支計画を立てる際には、その場所の日射量がわかるNEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の年間月別データベースなどを利用することが多い。また、ソーラーパネルは年が経つにつれて性能が少しずつ劣化していくので、そのロス率として0.5~1.0%ほど見込んでおく。
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