人が集まる太陽

夜の日比谷の大和生命ビル(現・日比谷U-1ビル)。知的好奇心と給料が出るという魅力に惹かれてマッキンゼーのインターンに参加した自分は、最後に行われる大前研一さんへのプレゼンの準備を進めていました。今は名前を変えてしまったオフィスビルで、連日終電まで同じ時間を過ごしたのが田瀬です。

「この光を放っている男は何だろう」。最初に受けた印象は、今でも変わっていません。田瀬が外交官になって間もない頃、東久留米市の公務員住宅に遊びに行ったときのことはよく覚えています。周りもみんな外交官だから、個性的な人ばかり。そんな彼らが集まってくるのは、田瀬の部屋なんです。太陽のように光と熱を発散しているから、みんな嬉しくて楽しくて集まってくるんですよね。

アサヒグループ食品 川原 浩社長と国連フォーラム 共同代表/ 理事 田瀬和夫
東京都千代田区のthink coffeeにて。

田瀬は「世界に影響を与える男」だと、出会ったときから思っていました。緒方貞子さんに惚れ込んで国連に転職したり、日本でSDGsを広める仕事に取り組んだりと、最初に思っていた印象はどんどん現実になっていきました。最近では、米国ニューヨーク発祥でコーヒー豆農家と直接取引しているカフェ「think coffee」を神田錦町に開店、ここでも仲間を増やしています。

同期ながら、田瀬に「こいつに負けたくない」という競争心は湧いたことがありません。「こいつに認められるような人間でありたい」と憧れ続けている存在です。いつまでも彼に付き合い続けてもらえるような人間でいたいと思います。(川原)

※本稿は、雑誌『プレジデント』(2025年10月03日号)の一部を再編集したものです。

(構成=加藤圭悟(本誌編集部) 撮影=宇佐美雅浩)

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