一部店舗で買える「ほぼスーツ」の正体
ここまで見てきたとおり、感動ジャケットは、その他のジャケットとは異なります。紳士服量販店とは違い、そもそもユニクロは「オフィスカジュアルから休日カジュアル寄りのドレス区分」を扱っています。
ただし一部店舗、もしくはオンライン限定で、「ほぼスーツジャケット」というタイプも存在します。それが「ストレッチウールジャケット/カスタムオーダー」です。価格は補正料込みで1万9900円(税込)。レギュラーとスリムの2つのシルエットが用意されています。
こちらはカスタムオーダーという方式で、単にS・M・Lサイズではなく、丈感と袖感を微調整して注文できるアイテム。着丈も袖丈も2センチ刻みで選べます。
もちろん袖と丈感の調整できる範囲は限られていますが、ユニクロ価格で「自分の体形に寄せられる」という仕組みは秀逸です。また通常のオーダーメイドに比べ納期までのスピードが圧倒的で、以前クライアントと一緒にオーダーしたときは、1週間から10日程度で自宅に届くと言われました。
そして、じつは感動ジャケットにもカスタムオーダーが用意されています。価格は通常と同じ6990円で、着丈を2センチ刻みで選べるため、袖や丈が合わないと感じる方は検討する価値があるでしょう。
商談相手が見ているのは、値段ではない
冒頭の質問に戻ります。感動ジャケットで、商談は行けるのか――。
答えは、「行けます」。ただし条件は2つ。ひとつは「感動ジャケット」であって、「ライト」ではないこと。もうひとつは、ウールのセーターを出す前の季節であること。この2つを守れば、6990円だと気づく人はいません。
逆に言えば、ライトもニットジャケットも劣っているわけではなく、オフィスカジュアルや休日という本来の持ち場でこそ力を発揮します。使えないのではなく、使う場所が違うだけ。
つまり失敗の原因は、品質ではなく「ドレス区分の取り違え」なのです。商談の相手は、あなたのジャケットが6990円かどうかを見ていません。見ているのは、その場にふさわしいものを選べる人かどうか。服は、そこを無自覚に伝えてしまうのです。
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