“小泉劇場”に沸いた2005年の郵政選挙をご記憶だろうか。当時の小泉純一郎首相は改革派を名乗り、郵政民営化に反対する“守旧派”自民党議員に小泉チルドレンという刺客を次々に送り込んだ。

メディアは活劇さながらの選挙戦に沸き立ち、小泉氏の絶叫がメディアを通じて日本中に轟いた。ところが今回の都知事選では、メディアは小泉氏の動静をほとんど伝えず、事実上黙殺した。なぜか。民放テレビ局の前報道局長は「05年の“小泉劇場”のツケが回ってきたということ」と前置きして、こう解説する。

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