修学旅行生の案内がビッグチャンスな理由
委員会が開いていないときには、ようやくほっと一息……つけるわけでもなく、国会での質疑応答に向けた官僚との打ち合わせも次々と入ってきます。さらに、国会議員のもとにはさまざまな来訪者がやってきます。例えば、「こんな現状の課題があるので、改善すべくこんな政策を通してほしいんです」といろいろな団体関係者が陳情に来たり、地元の支援者が面会に来たり。修学旅行で国会見学に来た小中学生の子どもたちを案内するというのも、重要なミッションだったりします。
修学旅行生の対応は、一度に100~200人単位で名刺を配ることができるため、支持集めにとっては意外なビッグチャンスなのです。
子どもたちは有権者ではありませんが、修学旅行から家に帰り、「国会でね、○○さんって人が案内してくれたよ」「優しかったよ」と一言、保護者に話をしてくれれば、有権者に直接名刺が渡ります。仮に両親がいれば2人、さらに祖父母がいれば4人。地元の会合で名刺を配れる数よりもはるかに多く、バカにならない数でしょう。
委員会の合間に、こうした来訪者たちに対応していれば、あっという間に17時、18時になってしまいます。
「会食」という名の仕事
18時になれば仕事は終わるかといえば、まったくもって終わりません。夜には「会食」という仕事が待っているからです。
会食が1回で終わればいいのですが、3回立て続けにはしごする議員も少なくありません。自民党の議員からは、「朝が早いので、22時には終わらせるようにしています」という声をよく聞くようになりましたが、18時から1回目、場所を移動して20時から2回目、22時から3回目という猛者もいます。
会食の相手はさまざまですが、共通しているのは「いい関係を築きたい人」。上京している地元の支援者とご飯に行くこともあれば、ロビイング(主張を持つ個人や団体が、政府の政策に影響を及ぼそうと行う私的な政治活動)をしてきた企業や団体関係者と情報交換をしながら関係構築を図る場合や、記者や官僚との会食もあります。
これが毎日続くことを考えれば、強靭な胃袋を持っていることもまた、国会議員に必要な特性といえるかもしれません。



