「自分のメディア空間」形成の時代へ

以上の傾向から何が言えるかというと、「ネットは信頼できない」と「ネットのほうが信頼できる」は両立しうるということです。

谷原つかさ『フィードの中の民主主義 SNS時代の世論と情報の届き方』(朝日新書)
谷原つかさ『フィードの中の民主主義 SNS時代の世論と情報の届き方』(朝日新書)

人々は、ネットは玉石混淆こんこうであると気づきつつも、自分が見ているチャンネルは信頼できると思う傾向にあるようです。

私はこれを批判したいのではありません。マスメディアが一律一斉に人々に情報を届ける時代が終焉を迎えつつあり、人々が自身でメディアを選んで自分のメディア空間を形成していく時代に入っているということが示唆されます。

それ自体は決して悪いことではなく、むしろ個人による主体的な情報環境の形成は尊重されるべきだと考えます。ただし現代のメディア環境において、人々が本当に「主体的に」情報環境を形成できているかは疑問が残ります。プラットフォームのアルゴリズムに多分に影響を受けていることが考えられるからです。

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