「WAON」はイオン系、「nanaco」はセブン&アイ系の店舗での利用時にポイントが付きます。「Suica」は年会費無料の「Suicaポイントクラブ」に入会しておくことで、エキナカや駅近隣の提携店での利用時にポイントが付きます。
「Edy」は携帯電話と連携させることで、どの店舗で利用しても、14社のポイントサービスから事前に選択したサービスに、利用ポイントを貯めることができます。
こうした利用時にポイントが付く電子マネーに、チャージでポイントが付くカードを使って入金すれば、ポイントの「2重取り」ができます。さらに、ショップ独自のポイントが付くような用途で電子マネーを使えば、ポイントの「3重取り」も可能です。
いま専門誌などで注目されているのが「nanaco」を使った3重取りです。「nanaco」のチャージには、比較的多くの選択肢がありますが、その中でも「漢方スタイルクラブカード」は利用金額の1.75%が還元され、チャージも可能です。このカードでチャージをした「nanaco」を使い、セブン-イレブンなどで額面1万円のQUOカードを購入します。額面は1万円ですが、180円分のプレミアムがあるため、1.8%還元です。さらに、このQUOカードで、利用時にポイントが付く店舗で買い物をするのです。たとえばファミリーマートではTカードを使うと1%分のポイントが付きます。これで3重取り。計4.55%の還元を受けられます。
ただし電子マネーの決済手数料は2~3%といわれており、これでは赤字です。これまでも運営会社とユーザーは「裏技」と「対策」のいたちごっこを繰り返してきました。この「3重取り」も、いつまで有効かはわかりません。深追いはしないことが懸命です。