安田 船に乗った3人については、全員、名前まで分かっています。メインの人物は邢暁婧(シンシャオジン)という記者です。ほかに張常悅と王璞という女性記者が乗っていたことも分かっている。3人とも日本語が話せて、張常悦も日本関連報道でたまに名を見る人物ですが、こちらは二線級。王璞は動画撮影担当とみられます。

──なるほど。ほかには。

安田 そもそも彼らのメディア、中国共産党中央機関紙『人民日報』の系列紙である『環球時報』がどういう存在かという話からします。『人民日報』は党の意向をそのまま伝える新聞で、党のプロパガンダの一丁目一番地です。ただ、党機関紙なのでお堅い。そこで、より一般の人にも読めるようセンセーショナルに作られて、党の方針の範囲内で一番尖ったことをやる媒体として位置付けられているのが『環球時報』です。いわばプロパガンダの突撃隊長ですね。