やなせたかし氏と妻の最期の絆

働き盛りのビジネスパーソンにとっても、病は無関係なものではありません。自分の健康問題はもちろん、家族の病気や介護も切実なテーマです。平穏な日常生活を一変させる事態が起きたとき、私たちはケアとどう向き合うべきなのでしょうか。本稿では、そのヒントになる3本を厳選しました。

1本目はライターの田幸和歌子さんが、やなせたかし氏とその妻の最期を探ります。看取ってもらおうと思っていた妻が、秘書に遺した“ある言葉”の真意とは。終活の現実を描き、夫婦の絆を考えさせるレポートです。

2本目は、重い障害を負った妻を献身的に支える夫の体験記です。突然の事態に自殺を企てる息子、一気に跳ね上がる経済的負担、ストレスから自らを襲う病――。過酷な介護生活のリアルと家族の再生を克明に描き、平穏な日常がいかにもろいものかを実感させます。

3本目は、神奈川県議の小川久仁子さんによる、巨大医療機関の闇を暴くルポルタージュです。発端は2021年に神奈川県立こども医療センターで起きた医療事故でした。組織改革の遅れと“ある重大な欠陥”の実態を指摘し、「県立病院というだけで頭から信用してはいけない」と警告します。

いずれの記事からも伝わってくるのは、いざというときには思い通りにならないことばかりだということです。それでも先人の経験に学んでおくことは、必ず私たちを助けてくれるでしょう。

カミさんに看取られるはずだったのに…闘病6年の末に死期を悟ったやなせたかしの妻、暢が秘書に残した言葉

(2025年9月24日公開)

病院用ベッド
※写真はイメージです(写真=iStock.com/LightFieldStudios)

朝ドラ「あんぱん」(NHK)は、やなせたかし氏をモデルとする嵩(北村匠海)とその妻のぶ(今田美桜)の夫婦愛を描いてきた。やなせたかし氏の自伝などを調べた田幸和歌子さんは「やなせ氏は65歳で引退し、しっかり者の妻・暢さんに最期を看取ってもらおうと考えていたが、現実にはそうはならなかった」という――。<続きを読む>

 

「30年以上前に一目惚れした妻は半身麻痺で失語症でもやっぱり可愛い」40代で倒れた妻を献身介護の夫の胸の内

(2025年3月29日公開)

「30年以上前に一目惚れした妻は半身麻痺で失語症でもやっぱり可愛い」40代で倒れた妻を献身介護の夫の胸の内
※写真はイメージです(写真=iStock.com/mr.suphachai praserdumrongchai)

平穏な時間はあっけなく崩れた。看護師としてバリバリ働いていた40代母親が瀕死の急病で救急搬送された後、高3の息子の心は壊れ、行方をくらましてしまう。それでも、残された家族の懸命なケアにより、寝たきり状態だった母親は後遺症に苦しみながらも徐々に体の機能を回復させていく――。<続きを読む>

 

男児の遺族は「ひどい病院と見抜けなかった」と後悔した…神奈川県立病院で「救えた命」が失われるまで

(2024年11月28日公開)

男児の遺族は「ひどい病院と見抜けなかった」と後悔した…神奈川県立病院で「救えた命」が失われるまで
神奈川県立こども医療センター(撮影=プレジデントオンライン編集部)

5つの神奈川県立病院を束ねる地方独立行政法人「神奈川県立病院機構」が、組織改革を迫られている。発端は、3年前にこども医療センターで起きた医療事故だ。900万人以上の県民の命と健康を支える医療機関で何が起きたのか。この問題を追及してきた神奈川県議の小川久仁子さんがリポートする――。<続きを読む>

 

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