昭和の住宅街から「スタートアップ」の街へ

西口・桜丘町エリアの変化も凄まじい。季節になれば、通りの両側に植えられたソメイヨシノが、ぎっしりと咲く「さくら坂」で知られる一帯だ。

かつては、バスターミナルの背後に楽器店や古びた「桜丘会館」などが並び、どこか昭和の住宅街の静けさや情緒があった。国道246号線が駅まわりの喧騒を遮る壁となって、裏町の風情もあった。数百円で酔える立ち飲み屋なんかもあり、ポケットが空になるまで、飲み明かしたのを懐かしく思い出す。

「さくら坂」の入り口
筆者撮影
「さくら坂」の入り口

ところが現在は、巨大でカラフルな「シブヤサクラステージ」が開業し、歩行者デッキが国道を跨いで駅と街を繋いでいる。これにより、桜丘は「孤立した坂の街」から、最先端のITスタートアップが集う「空中都市の玄関口」へと生まれ変わった。