横領事件すら世間から「スルー」される

PTAをめぐる不祥事を例にとろう。2024年、全国の小中学校を中心とした「日本PTA全国協議会(日P)」の元参与が、同会の持つビルをめぐって、工事代金を水増しして約1200万円の損害を与えたとして背任と業務上横領の罪に問われた。この事件を、どれだけの人が知っているだろうか。

同会では、約3年前にも、当時の会長によるハラスメント疑惑が浮上した。その後、その会長と同会との間で裁判となり、ハラスメント対策委員会が「適正手続きという点から十分なものではなかった」として和解に至った。

上記の背任・業務上横領事件では、被告の元参与が、昨年10月に懲役3年の有罪判決が下されたものの、控訴しており、まだ裁判が続いているし、元会長の事案もまた、経緯を見る限り、会長にのみ咎があったわけではないのかもしれない。