「ごはん」の声に飛んでくる猫の頭の中

ネコは、人間の言葉をある程度は理解しています。たとえば、「○○ちゃん、ごはんですよ〜」と声をかけると、飛んでくるネコもいます。そうしたネコは、「ごはん」という単語の意味を理解しているわけです。

また、ある家庭では、ネコをときどき風呂に入れているのですが、飼い主が「お風呂に入ろうね」と言うと、そのネコはあわてて逃げていくそうです。

そのとき、ネコは、「お風呂」という言葉の意味を理解し、「お湯をかけられ、びしょ濡れになる」という記憶にもとづいて逃げ出しているわけです。

猫をタオルで拭く女性の手
写真=iStock.com/Sergey Dementyev
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「不快感」に関して驚くほどの記憶力

ネコには、記憶力のいいところと、よくないところが共存しています。

まず、ネコは、こと「不快感」に関しては、驚くほどの記憶力を備えています。

たとえば、ネコをペットホテルに預けるため、キャリーバッグを1年ぶりに引っぱり出したとします。すると、ネコは、血相を変えて、逃げ回りはじめたりするのです。

ただ、そのとき、ネコは「1年前、オレはカゴに入れられて、ペットホテルに泊まらされた」というように、人間のように詳細に記憶しているわけではありません。

ただ、「あのカゴに入れられて、ひどい目に遭った」という“不快感”はよく覚えているのです。

その一方、自分のイタズラに関しては、何度叱られてもやめないなど、まったく記憶力がないように思える面もあります。

そういうことに関して、ネコは、本当に記憶力が悪く、1時間前のことを叱ってもきょとんとしています。そのため、ネコに悪さをやめてほしいときは、その場で叱ることしか効き目がありません。

あるいは、たとえば、爪とぎが問題なときは、爪を研ぐポイントにガムテープを両面テープ状に貼っておいて、「ここで研ぐと、ベタベタして気持ちが悪い」という不快な体験をさせることです。

前述したように、ネコは不快な記憶はよく覚えているので、その後はしなくなる可能性が高いのです。