挫折をこれ以上繰り返さないために重要なのが、自分をよく知ることです。自分がどのタイプかを知るには、図の「自己診断テスト」に答えてみてください。まず全体でチェックがいくつあったか数えてみましょう。20以上あった方は挫折しやすいタイプといえます。
(1)が最も多かった人は、昔の栄光が忘れられない「没落貴族タイプ」。(2)が最も多かった人は、いままで何も考えてこなかった「自分と向き合わないタイプ」。(3)が最も多かった人は、過去に誰かから不当な扱いを受けた「虐待を受けたタイプ」。(4)が最も多かった人は、チャレンジはするものの、結果に結びつかない「夢のままで終わるタイプ」。(5)が最も多かった人は、粘りや忍耐強さに欠ける「人生の器用貧乏タイプ」。(6)が最も多かった人は、日常の行動が習慣化する前にやめてしまう「習慣にできないタイプ」。最も目標を達成しやすいのは、自己肯定感もチャレンジする気持ちも強い「目標達成するタイプ」です。
成功からはあまり多くを学べないけれど、失敗や挫折のなかには、必ず改善のヒントが隠れています。次回、それぞれの挫折パターンの特徴と処方箋を解説します。
ただし、無理をして自分を変えようとすることは禁物。人間は、基本的に自分を変えたくない生き物です。それなのに向いていないことを急にやろうとしたり、これまでの挫折経験を振り返らずに新しいことを始めても同じ過ちを繰り返すばかりです。自分を大きく変えずとも、無理なく成果を挙げる方法を考えるべきなのです。
【挫折タイプ別処方箋】http://president.jp/articles/-/11158
(構成=長山清子 撮影=武島 亨)