元白河藩の県職員に転身した父

また、弾右衛門は廃藩置県が秒読み段階になったこの頃から、近隣諸藩で就職口を探していた。彼もまた黒羽藩を見限っていたようである。

「明治三年七月、弾右衛門は、白川県大属に採用された」

『下野勤皇列伝』(栃木県教育委員会)にこのような記載がある。黒羽からほど近い陸奥国南部の白河藩領は明治政府が直轄していたのだが、廃藩置県に先立つ明治2年8月にはそこに白河県(明治4年に二本松県と合併して福島県となる)が設置された。