恋愛感情があるような態度を取る「本営」

本営とは、ホストが客にしたい女性に対して「本命の彼女」を装う営業方法――恋愛詐欺だ。

表向きは恋愛感情があるような態度を取り女性を手籠てごめにする。

ホストにほだされ、そのとき60万円もする高級シャンパンを売掛で卸し、つくった借金を大久保公園(※)での路上売春で返済することを強いられたミカは、リアルな言葉でホストたちの悪事を訴えた。

「多い日で4人とか5人。(売値は)1(万円)とかイチゴー(1万5000円)とかで。ときにはホテル代込みで1(万円)とかに値下げして、とりあえず漫喫代やメシ代を確保するとかもある。稼いだお金は、毎日“担当”が私が住んでいるネカフェまで回収しに来る感じです」(ミカ)

※大久保公園 東京都新宿区歌舞伎町二丁目43にある新宿区立公園。立ちんぼのメッカになっている。

夜の繁華街の路上に立つ女性
写真=iStock.com/maruco
大久保公園での路上売春を強いられた…(※写真はイメージです)

結婚詐欺をはたらくホストも

恋愛詐欺の手口はマニュアル化され、そんな悲劇が常態化していることがわかった。どころか、一部のホストは結婚詐欺までするというから見過ごせない。それは、結婚する意思がないのに結婚を前提とした「本営」だという。

売掛金が払えない女性客は、ミカのようにホストやスカウトマンらに売春を強要されたり、はたまた暴力まで振るわれたり――。

2023年4月には、女性に売春の客待ちをさせたとして、ホストの男(25歳)が売春防止法違反(客待ち)の教唆容疑で逮捕されている。

同年9月にも、女性客から売掛金を回収するために顔を殴ってケガをさせた上、「まだカネあるだろ」と迫り、現金10万円を奪い取った疑いでホストの男(35歳)が逮捕されている。