「私服の女性警官」だった

そのあおりを食ったのが外販だ。同年末には、歌舞伎町の路上で違法に客引きした女性を朝ホスト(※)に入店させたとして、ホストと外販の男性4人が東京都の迷惑防止条例違反の疑いで逮捕されたことを思い出す。

※朝ホスト 朝から昼まで営業するホストクラブ。

そのことを問うと、男は続ける。

「このご時世ですので、前は女性を店まで案内していましたが、いまは店から少し離れた場所で切り離します。ホストも『女の子が勝手に来たと思ったていで受け入れる』などして対処するのがセオリーです。もちろん捕まった外販らもその手口でやっていました。それでもパクられたのは、キャッチした女性が実は私服の女性警官で、声かけから入店までの一部始終を仲間の男性私服警官に見られてしまっていたからです」

警視庁のパトカー
写真=iStock.com/Marco_Piunti
「私服の女性警官」だった(※写真はイメージです)

SNSなどを駆使して女性客を釣る

このように警察は、悪質ホストクラブに圧力をかけるため、たびたび私服警官を投入するなどして手はじめに外販の逮捕を強化していた。その対策として外販やホストクラブは、男が冒頭で話した「案内所を経由させる」策を講じたのである。

歌舞伎町における最盛期のホストクラブの数は約320店、実に1万人超のホストが働いていた。それよりやや減るが、いまもこの地には約270店が乱立し、およそ8000人のホストがいる。

キャッチ行為のできないホストに代わり、フリーランスの集合体である外販が日夜、逮捕上等で路上に立つ。路上にはたまに立つだけで、主にSNSなどを駆使して女性客を釣る“ネット外販”も少なくない。