「次の世代へ引き継いでいく役割を愛子にも担ってほしいと思っています」

愛子内親王が昨年に天皇・皇后と一緒に沖縄県、そして被爆地である長崎県を訪問したのは、こうした天皇の意思が大きく働いているかと思われる。皇室のこれからを担う愛子内親王という次世代に、これまで皇室が沖縄を含めて戦争で被害を受けた人々を重視してきた意味を伝えたい。天皇・皇后がそうした人々とどのように交流し、上皇・上皇后の「慰霊の旅」を引き継ぐなかで、自分たちがどう感じているのかを次の世代の愛子内親王にも見て欲しい。そうした意図があったようにも思われる。

今年の誕生日会見でも、「戦争の記憶と平和の尊さを次の世代へ引き継いでいく役割を愛子にも担ってほしいと思っています」と天皇は語っている。「次の世代」である愛子内親王がさらに「次の世代」へ戦争の記憶を継承していくことを求めていた。

2月23日、天皇陛下の66歳の誕生日を祝う一般参賀での愛子さま ©EPA=時事

愛子さまにも歴代天皇の流れのなかで、被災地に心を寄せる活動を展開してほしいという思い

以上のように、昨年2025年は戦後80年という意味で、戦争の記憶の継承ということが重要な課題となった。今年2026年は東日本大震災から15年、熊本地震から10年という節目という意味で、震災の記憶の継承ということがカギとなる。記者から天皇への質問もそれが大きな柱となった。