会話する際の6つの注意点

ただし、いくつか心に留めておきたい注意点があります。

・つまらない「群れ」を作らないこと。
・くれぐれも自慢話をしないこと。
・いたずらに現役時代の自分語りをしないこと。
・相手が話してくれている時に渋面を作ったような表情で聞かないこと。
・求められていないのにアドバイスをしないこと。
・相手が若いからといって、頼まれもしないのに、「人生の先輩として教えてやろう」というスタンスを取らないこと。

会話はキャッチボールのようにやるのが基本です。常に相手がどう受け取ってどう感じているかを意識しながら、たのしく言葉のやりとりをするという態度が肝心です。

「不名誉な孤立」をする人の特徴

コミュニケーションの機会が失われた孤老はつらい。

椅子に座っているシニア男性
写真=iStock.com/koumaru
※写真はイメージです

かといって、周囲におもねるように群れようとするのも、それはそれで決して楽しくはありません。

そこで、私はこう思っています。老いてからの人づきあいのかなめとなるのは、「名誉ある孤立」です。能動的に、人には親切に、会話は愉快に、と心がけながら、それでも不必要に群れない生き方、とでもいったらいいかもしれません。

反対に「不名誉な孤立」というのもあって、それは、周りの人に嫌われて誰からも相手にされなくなり、のけ者になってしまうことです。

そんな孤立が楽しいはずはないので、これは避けなければなりません。

たとえば、リタイアした男性が「俺は昔、一流商社の重役だった」やら、「銀行の支店長だった」やら、現役時代の成功体験や肩書きにしがみつき、家族や近所の人に対して、ついつい偉そうな態度を取ってしまう。そういう人を私はいくらも見てきました。

仕事から退いて、その分時間ができたからと、今まで妻任せだった町内会の寄り合いやマンションの管理組合にしゃしゃり出ていって、ついつい偉そうな態度をとってしまう。本人はちっともそんなつもりでなくても、自然に滲み出てくる「俺様意識」。これが一番いけません。

こういう人は結局、誰からも疎まれて孤立していきます。