健康保険料も介護保険料も払い続ける

実際に銀行口座に振り込まれるのは、年金の額面から「所得税」「住民税」「国民健康保険料(75歳以上は後期高齢者医療保険料)」「介護保険料」が差し引かれた金額です。大藤夫妻の夫の例で数字を見てみると、額面200万円の場合、手取りの年金額は月約15万円となり、約12%が税や社会保険料で差し引かれることになります。もらえる年金額やお住まいの自治体によって異なりますが、2026年時点では、額面の年金額からおおむね「10~15%」が税金や社会保険料で差し引かれると考えておくといいでしょう。

【図表1】年金を減らす「4つの天引き」
年金の「額面」と「手取り」は違う

ここまでの説明でおわかりかと思いますが、大藤夫妻の「この年金の額、間違ってますよね?」という問い合わせに関しては、「残念ですが、合っています」というお返事となりました。

そもそもですが、「住民税や所得税といった税金=現役時代に払うもの」と勘違いされている方は少なくありません。特に、健康保険料や介護保険料は年金制度と混同されることが多く、「60歳になったら払わなくていい」と思われている方が非常に多いです。