「台湾の生命線を遮断する」

「軍艦と軍機が台湾を取り囲んだ」というと、今回の大規模演習があたかも台湾侵攻のリハーサルのように聞こえる。しかし、実際の演習内容を見ると、短期間で台湾を制圧する上陸作戦よりも、包囲・封鎖・遮断といった作戦が強調されていることがわかる。

特徴的なのは、上陸作戦を行う際には主力を担うはずの強襲揚陸艦4隻が台湾沿岸から160海里(約300km)離れた西太平洋に展開されていた点だ。中国軍は近年、大陸東部や南部の沿岸で上陸訓練を主とした演習をたびたび実施している。大型の移動式桟橋を搭載した船や民間船も交えたこの演習は、台湾への上陸作戦を想定したものとされる。

しかし今回、その演習の“成果”を発揮する様子は見られなかった。中国国防大の専門家は今回の演習の目標を「エネルギー補給線(=生命線)を遮断し、戦意を断つこと」と強調している。