手帳に格言や名言をメモしている人は年収1200万円以上で29.3%、同400万円台で16.9%(図17)。まだまだ少ないようですが、これはぜひとも実行してほしい手帳の使い方です。雑誌のインタビュー記事や映画のセリフに思わず膝を打ったり、勇気や元気をもらったりした経験は、誰でも少なからずあると思います。しかしせっかくのいい言葉も、書き留めておかなければすぐに忘却の彼方に去ってしまう。これは実にもったいないと思いませんか。それに、そういうものを毎日ひとつ手帳に書くと決めておけば、普段から意識して探すようになるので、出合う機会も増えます。実際、格言や名言を手帳に書いている人の8割が、それらの言葉を活用したことがあると答えています。書いておけば役立てることができるのです。
さらに上級者になると、書き方もひと味違ってきます。どんなにいい言葉でも、黒のボールペンで個条書きされていたのでは、いかにも無機質で、疲れているときなどは読む気も起こらないでしょう。ところが文字がカラフルで、イラストや写真も貼り付けてあったらどうですか。これだったら眺めていても楽しくなりますから、手帳を開く回数も自然と多くなるはずです。それに、カラフルで見た目が楽しいと、開いたときに左脳だけでなく右脳も刺激されるので、発想力の強化にもつながります。
ビジュアルに訴えるページをつくっている人は、年収1200万円以上でも2割に届きません(図18)。手帳用の黒のボールペンを4色のものに替える、まずはそこから始めてみたらいかがでしょう。
定期的にメモを見返す時間をとっている人は、年収1200万円以上が52.7%、同400万円台が38.9%(図19)。たぶんこういう人たちの手帳には、楽しく読める工夫が施されているはずですよ。