プリの順番待ちをしながらスマホで自撮り
「プリの順番待ちをしながらスマホで自撮りしているユーザーもいる。プリントシール機の中にスマホスタンドを設置し、撮影中の様子を動画で撮影できるなどの仕掛けも用意している。また、プリは一緒に撮影する『体験』が重要なポイントだ」(榎本氏)
プリントシール機は、友達とどのプリントシール機で撮影するかを決め、一緒にポーズを取り、加工や落書きを行う。その体験はスマホでは得られない。
また、スマホ登場の頃から「コーデ撮影」(コーディネートの撮影)が主流となってきた。スマホで全身を撮るには、第三者に撮影してもらうか、自撮り用スタンドが必要になる。しかし、プリントシール機ならライティングされた状態で全身の撮影ができ、撮影角度の変更や雑誌のような質感へ調整もできる。SNSに自分のファッションセンスをアピールしたいとき、プリントシール機を選ぶ。
月額550円のサブスクが中学生は無料に
プリントシールをSNSへ投稿するには、画像データが必要だ。フリューは2003年、プリントシール機で撮影した画像をダウンロードできるプリ画取得・閲覧サービス「ピクトリンク」(当時のサービス名は「楽プリショット」)を開始した。
ピクトリンクは無料会員なら撮影1回につき自分と友達が1枚ずつ、プレミアム会員ならすべてダウンロードして保存できる。プレミアム会員の月額料金は月額550円(税込み)だが、中学生は最大3年間無料だ。
「ピクトリンクも私自身が携わっていたサービスで、最初は無料で1枚画像を渡す仕様だったが、プリは2人以上で撮るものなので2枚まで無料に変更した。ユーザー目線での決定だったが、結果的に会員数が一気に伸びた。開始当時はガラケーだったが、きれいな画像が転送できたのでニーズがあると考え、その後プリ画の調整機能なども用意した。現在はスマホアプリを提供し、ピクトリンクのアプリ上での落書きも可能だ」(榎本氏)



