22カ国を公式訪問した皇室外交の「華」

では、黒田さん以前の内親王の場合はどうだったのだろうか。昭和天皇には5人の皇女が誕生し、そのうち、第2皇女は最初の誕生日を迎えないまま夭折ようせつしている。

ただ、そうした内親王たちは皆、若い年齢で結婚している。第1皇女は10代で結婚し、他も、成人してすぐに結婚している。結婚すれば、皇室を離れるわけで、昭和天皇の皇女たちが海外を訪問し、皇室外交の一端を担うことはなかった。

その代わりに女性として皇室外交を担ったのは、外部から皇室に嫁いできた親王妃たちであった。会津松平家出身の秩父宮妃勢津子はアメリカ生まれで英語が堪能だった。徳川家出身の高松宮妃喜久子も活発に海外と交流した。