“オールB人材ばかり”養成される日本の学校

たびたび著書でも言及しているが、日本で行われている義務教育の主な目的は、可もなく不可もない「オールB」人材を養成することだ。

子どもたちの個性を尊重し、個々の才能の育成を目的にはしていない。凡庸なゼネラリスト、または大量生産を課せられた工場で黙々と働く人材、つまり資本主義社会を支えるのに都合のいい労働資源を恒常的に生産していくのが、義務教育の狙いだ。

そのシステムは19世紀の産業革命期のイギリスで生まれた学校制度が源流だ。日本では明治維新以降、国家の軍事力向上と兵士養成のスローガンと深く関わり、現在まで有効に機能している。日本国家の近代発展の根底を支えた、この教育システムを変えるのは、並大抵ではないだろう。