今や台湾では、野球に疎い人たちにすら大谷の名前は浸透している。昨年の通訳にまつわる賭博スキャンダルは台湾でも大きな話題になったが、「あの大谷君が賭博に関わるわけがない」というのが大方の意見で、まるで近所や親戚の坊やをかばうような感覚だった。

MLBで活躍し、ニューヨーク・ヤンキースでシーズン19勝を挙げた台湾出身の王建民(ワン・チエンミン)はいまだに人気が高い。台湾の野球ファンにすれば、同じく東洋人がメジャーでいい成績を上げるのはやはり痛快な話だが、それだけではない。

当記事は「ニューズウィーク日本版」(CCCメディアハウス)からの転載記事です。元記事はこちら
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