「弾丸で温泉」はむしろ逆効果

旅行は非日常を体験できるので、楽しい気分になれます。ただ、新しい環境に泊まることは、動物の本能としてもかなりのストレスです。たとえば、サバンナの動物が初めての訪問地ですぐに眠るようでは、その動物は長生きできないでしょう。人間も同じです。「枕が変わって眠れない」のは枕のせいではなく、新しい環境だからです。

だからこそ、できるだけ余裕を持ったスケジュールにして、ゆったりした日程を組むのが理想的です。しかし、日本人は温泉好きが多いので、「疲れを癒やしたい」と週末に1泊2日の弾丸旅行で、温泉に出かけるケースが見られます。

温泉が遠方だと移動に時間がかかって、さらに疲れが蓄積します。そのうえ、熱い温泉に長時間、人によっては複数回入るので、体温や環境変化への対応が複雑かつ頻繁になり、体温調節を担う自律神経は疲れてしまいます。温泉で疲労を回復したいなら、昔の湯治のように最低でも3日間は同じ宿で泊まりましょう。