“未来の東大生たち”のノートは雑然としている

私が講師を務めていた鉄緑会は、東大受験に特化した塾です。入会するのは全国でもトップを目指す子どもたちですが、中学1年の春に入ってきたばかりの彼らのノートは、驚くほど雑然としています。字は崩れ、計算の式は途中で切れ、本人ですらどこに何を書いたのか見失う始末。保護者の方が「これで本当に大丈夫でしょうか」と心配されるのも当然でした。

けれども、ノートを整えるのは「才能」ではなく「技術」にすぎないと考えています。私が入会したばかりの生徒たちにまず教えたのは、「ノートの基本ルール」でした。