コンビニやスーパーのないころだったからメニューは乏しい。が、納豆、やき鳥、コロッケ、かまぼこ、豆腐、まれには野菜入りの鳥鍋などを作って食した。巧みなはずはなかった。うまさはほどほど。我慢ができた。こんな生活を、30歳で結婚するまで7年ほど続けた。

料理は、下手くそでも自前がいい

だから90歳になってなにもかもあの頃を思い出せばよろしい。それなりに慣れている。洗濯は今は洗濯機もあるし、クリーニング屋も来てくれる。掃除はおおむねヘルパーに頼んでいる。

旅館の伝統建築
写真=iStock.com/davidf
※写真はイメージです

問題はやっぱり食べることだが、昨今、脚が弱くなり、外食はままならない。毎食を届けてくれる宅配サービスもいろいろあるらしいが、なんだかなじめない。下手くそでも自前のほうが好ましい。これに食前食後の読書を加えれば、基本は昔のまんま。あっ、新しくテレビを見ながらが加わった。