スパイが合法的に潜入できる入り口になる

③情報収集・スパイ活動と学歴売買のリンク

ここで忘れてはならないのが、「学歴の売買」と「スパイ活動」が相互補完的に結びつく構図です。中国の情報機関は、優秀な人材を「合法的に送り込む」ために、高額の学歴ブローカーや入試支援を活用する可能性があります。

つまり、たとえ個人が政治的志向を持たなくても、学歴を買って入学した後に、日本企業や研究機関に就職して情報収集を行う“情報要員”としての利用が考えられているのです。

このような状況は、大学全体の信頼低下にもつながります。不正入学が広がれば、真面目に学ぶ留学生も被害を受けますし、学歴という社会的な評価軸の一つが揺らぎます。日本の大学が進める「国際化」や「多様性」は、本来、学びと交流を前提とすべきですが、学歴を“商品化”する風潮が広がれば、その意味が失われてしまいます。