少子化ではなく「少母化」

一人以上産んだ母親が出生する子どもの数は減ってはいません。第一子を生んだ母親のうち約8割近くが第二子を産みます。これは1995年頃から全く変わっていません。さらに、第二子を産んだ母親が第三子以上を産む割合も大体3割で、これも長期的に不変です。

つまり、一人の母親が生む子どもの総数が減っているのではなく、そもそも結婚して第一子を生む数が減っているからこその出生減であり、私が「少子化ではなく少母化」と繰り返しお伝えしているのはそのことです。

すでに子のいる夫婦に第二子、第三子を産んでもらえば少子化解決などという識者がいますが、間違いであることはこれでおわかりでしょう。肝心なのは第一子であり、少子化とは「第一子が産まれない問題」に尽きるのであり、第一子出生がない限り出生率は永遠に下がり続けることになります。