学問自体が“男性中心”で、歪んでいる

【田原】なぜ、知識や教養を積んできた学識者らが集まっている「学問の府」で、意図的な男女差別が起きてしまうのでしょうか?

【上野】教養があっても、知識があっても、平然と男女差別やセクハラは意識的、無意識的に行われます。私たちがなぜジェンダー研究を始めたかというと、学問自体が男性中心にできていて、すでに歪んでいると思ったからです。

これまで積み上げられてきた学問は「男子がいかに生きるか」ということの問いと、その答えでした。もちろん素晴らしい知恵が蓄積されていますが、「男子の、男子による、男子のための学問」だったと思います。