リストラする論理、される側の気持ち
12年1月、稲盛和夫会長(当時)から「社長になりなさい」と言われたときは、有無を言わせぬ迫力がありました。そのとき、「無私」、つまり自分の都合や感情を捨てて会社と社員のことだけを考えられるのかを己に問い直し、「やらせていただきます」とその場でお受けしました。
日本航空 代表取締役社長
植木義晴氏
植木義晴氏
僕は高校を卒業後、パイロットに憧れて航空大学に入り日本航空に入社しました。パイロットの仕事を心から誇りに思い、「自分の一生の仕事」と決めておりましたので、2010年2月にパイロットをやめて運航本部長にならないかとオファーをいただいたときは「役員をお受けするか、会社を辞めパイロットを続けるか」で3日間悩みました。
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