織田信長の「猿」たち
してみれば、この文書の「猿」とは何だろうか?
信長からメッセージを託された一若と徳若は、信長の近くに仕える「小者」だったと考えられる。「コモノ」だからといって、とるに足らない者とばかりはいえない。
武家に仕えて下働きをする奉公人「小者」の中には、主人の密命を受けて諜報活動にいそしんだり、敵を攪乱させる噂をふりまいたりする、いわゆるラッパ・スッパ、つまりは忍者のようなはたらきをする者もあった。武士身分を獲得する前の若き日の秀吉も、信長の身近に仕える小者の一人で、その時の同僚に「一若」という名前も見られる。
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