眼球が「伸びてしまう前」にブレーキを

さて、近視が厄介なのは、「よく見えない」という不便さやメガネやコンタクトレンズが必要になる点にとどまらないという点です。近視の程度が強いと、将来の白内障、網膜剥離、緑内障などのリスクが高まります。

近視の程度は、眼軸長と屈折度(D=ディオプトリー)で示されます。屈折度が高いほど眼球は前後に伸び、網膜が薄く引き伸ばされる状態になっています。弱度近視は屈折度-3Dより弱い近視で眼軸長24~25mmくらい。中等度近視は屈折度-3~-6Dで眼軸長25~26mmくらい、強度近視は屈折度-6~-8Dで眼軸長26~26.5mmくらいです。

緑内障は現在、日本人の40歳以上の20人に1人の割合ですが、近視になるとリスクが高まり、弱度近視でも発症率が約3倍に上昇するという報告があります。緑内障は治療をしても視野をもとに戻すことはできないため、何よりも予防が大切です。