国の財政赤字が膨らんでも自身の給与には関係がない
規模の大きな優良企業の給与が高いのは、当然、利益を上げているからだ。儲けている会社が給与を引き上げるのは当然のこと。ただし、環境が激変し、赤字にでも転落すれば、ボーナスはカットされ、減給になる。社員個人でも成績を上げられなければ降格され、給与が減るのは当たり前だ。
ところが、国家公務員は基本的に降格がないので定年まで給与が増え続ける。また、国の財政赤字がいくら膨らんでも給与やボーナスのカットはない。民間企業なら黒字を出すために頑張って働くというインセンティブが機能するが、国家公務員はいくら財政赤字が膨らんでも自身の給与には関係がない。予算を大盤振る舞いして、赤字になっても関係ないのだ。逆に、財政赤字を減らそうと予算執行を厳格化して支出を減らしても何ら評価されることはない。予算を十分に執行できなかったと批判されることはあっても、褒められないのだ。つまり、財政再建に向けたインセンティブがないのである。
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