プレジデントオンラインは全上場企業の「平均年収ランキング(2018年版)」を作成した。このうち「輸送用機器」に分類される95社のデータを集計したところ、いすゞ自動車系の自動車部品メーカーであるIJTテクノロジーホールディングスが平均年収996万円で1位となった。2位はトヨタ自動車、3位はシマノだった。ランキングの詳細をお伝えする――。

1位は平均年収996万円のいすゞ自動車系部品メーカー

プレジデントオンラインは、全上場企業の「平均年収ランキング(2018年版)」を作成した。もとにしたデータは2018年6月末時点の有価証券報告書。データ抽出では企業価値検索サービスの「Ullet(ユーレット)」の協力を得た。

完成車メーカーや自動車部品を手がける企業などで構成されているのが輸送機器業界だ。従業員平均年間給与トップは、IJTテクノロジーホールディングス(HD)。いすゞ自動車系の自動車部品メーカーである。

IJTテクノロジーホールディングスの平均年収は前年比0.8万円減の995.9万円だった。有価証券報告書で開示される「従業員の平均年間給与」は、親会社1社(単体ベース)のデータ。IJTの場合は、グループを統括する持株会社に在籍する従業員(32人・平均年齢50.8歳)の平均であることから、金額が高く出ているといっていいだろう。製造業の場合は、管理部門に比べて給与水準が下回るとされる製造現場従事者を含めて算出することから、平均給与が低く出る傾向にある。

2位は時価総額1位の大手自動車メーカーのトヨタ自動車。従業員数7万4800人超の平均年収は831.9万円だった。同社は10月、ソフトバンクとの新会社設立を発表。今後は自動運転やライドシェアサービスを共同展開するとしている。

3位のシマノは自転車部品世界トップメーカー。平均年収は826.9万円だった。自転車レースの最高峰「ツール・ド・フランス」では、多くの選手に製品を提供していことで知られる。

トヨタ、ホンダ、日産の給与は2000年から上昇

日本を代表するトヨタ自動車、本田技研工業(ホンダ)、日産自動車の平均給与の推移で、ニッポンの最近の給与事情を確認しておこう。