「大丈夫ですか?」のたった一言でうれしくなるわけ

とはいえ、LINE使用者がいつもマイストーリーばかり発信しているわけではありません。

たとえば、あなたの家の近くを台風が通過した、あるいは近くで地震があったというときには、こんなメッセージがLINE仲間から届くでしょう。

「大丈夫ですか?」
「被害は出ていませんか?」

こういったメッセージに触れると、誰もがふとうれしくなることでしょう。

野口敏『どんな人とも楽しく会話が続く話し方のルール』(三笠書房)

それは「あなたのことを気に留めています」というメッセージであり、ユアストーリーだからです。

その人の中に、私という存在がいる――そう感じるだけでも、メッセージを受けた人は心が温かくなり安心感が生まれます。そういう言葉を意識して使えるようになれば、あなたの人間関係はずいぶん違うものになるでしょう。

なぜユアストーリーをもらうと人は喜ぶのでしょうか。

それは誰もが、自分のことをわかってほしいと願いながら生きているからでしょう。

でも、世の中に自分のことをすべてわかってくれる人など、そういないのが現実です。妻も夫も、上司も部下も、誰もが「自分のことをなかなかわかってもらえない」――そんな寂しさを心に隠して生きています。

だからこそ、あなたが今日会った人のことをわかってあげられる人になれたら、あなたはその人の印象に強く残り、大切な人と思ってもらえるに違いありません。

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