2023年1月に「100万円のオルカン」を買った人は…
2年前の2023年1月の頭に旧NISAで100万円のオルカンを買った人の直近の残高は162万円で利益は62万円。S&P500なら179万円で利益はなんと79万円です。滅茶苦茶儲かっていますよね。実際、この1~2年で株式投資を始めてみて、世の中の多数派であるオルカンと米国株インデックスのどちらかまたは両方を選んだ人は、みんな儲かっているのです。
そこで、5つの疑問を頭に浮かべてみましょう
1 なぜ株式投資はこんなに儲かるの?
2 なぜトヨタやソフトバンクじゃなくて投資信託が人気なの?
3 なぜ日本株じゃなくて外国株なの?
4 今から始めても、去年や今年のように儲かるの?
5 50代の人が今から投資をするとどうなるの?
この5つの疑問の答が理解できたら、50代の人がこれから新NISAを始めてもいいかどうか、その答が見えてきます。ひとつずつ経済の知識を解説していきましょう。
銀行預金よりも株式投資が儲かる理由
1 なぜ株式投資はこんなに儲かるの?
株式投資はなぜ銀行預金より儲かるのでしょうか。それを理解するには、そもそも株に投資をする意味を理解する必要があります。株を買うということは、ある会社そのものの部分所有者になることを意味します。トヨタの株を買った人は、トヨタという世界的な大企業の一部を買ったことになるのです。
ではトヨタの株が上がるのはなぜでしょうか。5年前、2019年3月期のトヨタの営業利益は約2兆4700億円でした。そしてその後トヨタはコロナ禍で苦しい時期もありましたが、5年後の2024年3月期の営業利益は約5兆3500億円と倍以上に増えました。
この利益は誰のものかわかりますか?
会社の利益は実は株主のものです。あなたがトヨタの株を買えば、あなたにこのトヨタの利益を分配してもらう権利が生まれます。
そこで考えてみてください。「2019年の2.47兆円を稼ぐトヨタ」と「2024年の5.35兆円を稼ぐトヨタ」のどちらが魅力がありますか。トヨタ株はトヨタの部分所有権であり、利益を分配してもらう権利です。ですから当然、最近のようにたくさん稼ぐトヨタの方が株を所有する魅力が高いですよね。
だからトヨタの株が上がるのです。実際に2019年の11月頃はトヨタ株は1500円ぐらいで買えましたが、今買おうとしたら2700円ぐらいします。利益が増えれば会社の株価が上がるというのはこういうことなのです。