朝、晩の一日2回、体重計に乗る
毎朝、体重計に乗って、自分の体重を把握するというのも、とても大事なことです。暴飲暴食をするとその結果はすぐに体重に反映されます。1~2日のあいだに以前より3kgも4kgも増えているようなことがあれば、自律神経を乱すような間違った食べ方をしていた、とわかります。
その変化を知るためにも、毎日測ることが重要なのです。できれば、朝、晩の一日2回、体重計に乗るのがおすすめです。2回測ることで、その日の腸内環境のコンディションをより細かくチェックすることができるからです。
腸内環境が整っていれば、一日の食事により、晩には朝より1kgほど増えているはずです。そして、夜寝ているあいだにエネルギーが消費されるので、翌朝には前日の晩の体重から1kgほど減っています。
このサイクルが順調に回っていれば、腸内環境が整っているか、崩れているかを判断することができます。
ただし、あまり体重を気にしすぎるのも良くありません。前日よりも太ってしまったと気に病むあまり、ストレスによって逆に自律神経を乱してしまうからです。自分のベスト体重から、プラスマイナス2kgを目安に管理するとよいでしょう。
朝のルーティーンに縛られてはかえってストレスが溜まる
体重と同時に、毎日自分の心身の状態をセルフチェックできる方法が、「尿」と「便」のチェックです。尿と便は健康状態を見る指標となるので、毎日観察し確認することで、病気の早期発見にもつながります。
「いつもと違う」というわずかな兆候を見逃さないよう、注意深く観察してください。
毎朝起きてから出勤するまでの時間におすすめなのが、軽い運動です。運動といっても散歩程度のもので問題ありません。歩くことで血流が良くなれば、腸の活動も活発になり、免疫力も上がります。
簡単なストレッチや、スクワットをしてもよいでしょう。スクワットは正しいフォームで行えば、腹筋や骨盤底筋群も鍛えられます。
そして、朝のルーティーンで最も重要なのが、「朝食」です。食べ物が胃に入ることで腸を刺激し、ぜんどう運動も活発になり、夜のあいだに消化吸収した老廃物をスムーズに排出することができます。自律神経を整えるためには、朝食は欠かせません。
自律神経に良い朝のルーティーンをご紹介しましたが、これを必ずやらなければならない、ということではありません。
「毎朝の習慣は絶対に守らなければ」とルールに縛られすぎてしまうと、かえってストレスになってしまいます。自分に合ったルーティーンで、心身にとって良いサイクルをつくってみましょう。頑張りすぎないことが、習慣化への第一歩であると心得てください。